PostfixなどのMTAからメールを送る際に自ホスト→自ホストにだけ届かない時の対処策


とても限定的なお話なのですが、PostfixなどのMTAから自ホスト→自ホストにメールを送っているのになぜか自ホストにだけ届かない時の対処策ということについてまとめたので参考になればと。

自ホストにのみMTAからメールが送れないとい現象の原因はだいたいの場合、Google Appsなどでメールを利用している場合、MTA自身がGoogleではなく自ホスト自身にメールを送っている場合がほとんどです。mailコマンドを叩くと不本意にも見つからなかったメールが見つかったりします。

要するに、hosts か postfix main.cf の mydestination の設定に問題があるわけです。

ここまで理解できれば簡単で

自分のホスト名を example.com としたらメールサーバを s1.example.com などと分けてしまいましょう。結構当たり前なのですが、小規模だと最近では同一ということが多いのではないかなと。

# vim /etc/hostname

s1.hostname.com

逆引きしている場合は逆引き設定も忘れずに。特にMXレコードなど注意です。

あとは hostsの書き換え

# vim /etc/hosts
127.0.0.1	localhost
___.___.___.___	s1.example.com

最後に postfixの設定を。ポイントはmydestinationをs1.example.comにすることです。

# vim /etc/postfix/main.cf
myhostname = example.com # 送信元アドレス
mydomain = example.com # 送信元アドレス
myorigin = /etc/mailname # example.comを記述しておく
mydestination = s1.example.com, localhost

これで自ホストにのみ届かないということはなくなるかと思います。

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